【お中元の手引き】お中元を贈る時期やマナーについて

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【お中元の手引き】お中元を贈る時期やマナーについて

5月に入り、真夏のように暑い日があるかと思えば、薄手の服では肌寒い日もあって、気温の変化になかなか身体がついていかないですね。ゴールデンウィークが過ぎ、母の日も終わったこの時季。そろそろ「お中元」について考えるころになりました。そもそもお中元にはどのような意味があるのでしょうか。お中元の起源や贈る時期、マナーについて、まとめてみました。

*お中元とは

お中元の起源は、中国古来の道教にあるといわれています。道教の「三官大帝」と称される3人の神の誕生日にあたる日が「三元(さんげん)」と呼ばれ、それぞれ「上元(旧暦1月15日):賜福をつかさどる天官の誕生日」「中元(旧暦7月15日):赦罪をつかさどる地官の誕生日」「下元(旧暦10月15日):解厄をつかさどる水官の誕生日」として祭日とされていました。三官大帝のうち中元生まれの「地官赦罪大帝」は人の罪を許してくれるという言い伝えがあったことから、中元の日には贖罪(しょくざい)のための行事が行われるようになったそうです。その行事の一環として、近隣の人たちに贈り物をしたことが中元の起源になったといわれています。

また、日本の仏教では、同じく夏の時期に、送り火や迎え火などで祖先の霊を家に迎えて供養する「盂蘭盆(うらぼん)」という行事があり、道教の教えにくわえて、この盂蘭盆の影響を受けて、日本のお中元の慣習が形成されていきました。盂蘭盆は現在も日本で「お盆」として親しまれている行事です。中元と同じ7月15日前後に迎え火を焚いて霊を迎え入れますが、地域によっては1ヶ月遅れの8月15日前後に行う場合もあります。中元と盂蘭盆という2つの行事が合わさって、ご先祖様へのお供えものを分かち合う「共食(きょうしょく)」という慣習として広まりました。やがて故人だけでなく親の無病息災を祈って贈り物をする慣習や、商人がお得意先に粗品を配る慣習などが混ざって、この時期に、「お世話になっている人や目上の人に、感謝の気持ちを込めて贈りものをする」という今のお中元の文化になったといわれています。

*お中元とお歳暮の違い

季節のご挨拶として「お中元」と「お歳暮」がありますが、「お中元」は、目上の方や日頃お世話になっている人へ『半年』の感謝の気持ちと続く『半年』の健康を願う気持ちを表して贈ります。「お歳暮」も目上の方や日頃お世話になっている人へ贈ることに変わりありませんが『1年』を締めくくる感謝の気持ちと『翌年』への挨拶を込めて贈ります。また、「お中元」は、お盆の行事があることで「生きていることを喜ぶ」という意味も込められています。お中元とお歳暮は、両方贈らなければ失礼というわけではありませんが、半年間の挨拶であるお中元より、1年間の挨拶であるお歳暮の重要度が高いため、お中元を贈った相手には、お歳暮も贈る方がいいとされています。

【お中元の手引き】お中元を贈る時期やマナーについて

*お中元を贈る時期

百貨店やインターネットのギフト販売サイトでは、5~6月からお中元が特集され販売がはじまります。一昔前までは「お中元は対面で渡すもの」とされていましたが、今では相手先様へ直接配送するのが一般的となっています。配送の場合、商品によっては発送までに時間がかかるものもあり、また販売元だけでなく配送業者も繁忙期となるため、時期が迫ってから発注すると希望する日付に届かない可能性が考えられます。適切な時期に相手先様に届けるためにも、余裕をもって発注することが大切です。

お盆の慣習には地域差があるため、お中元を届ける時期も地域によって異なります。

■北海道

北海道のお中元の時期は、7月15日~8月15日とされていますが、近ごろは関東と同様に7月15日より前に贈るケースも増えています。北海道は他の地域に比べると配送に日数が必要なため、早めに手配が必要です。

■東北・関東

東北や関東のお中元の時期は、7月1日~7月15日とされていますが、約2週間と非常に期間が短いことから、短期間に配送が集中してしまい、日時指定ができないこともあるようです。適切な時期に届かないリスクを避けるために、早い方は6月20日頃から贈る場合もあるようです。

■北陸

北陸のお中元は、同じ県内であっても場所によって贈る時期が異なります。たとえば石川県の金沢市は7月1日~7月15日、能登町は7月15日~8月15日に贈ることが多いようです。新潟県は7月1日~7月15日、富山県は7月15日~8月15日に届けるのが一般的とされています。ただし例外も多いため、他の地域から送る場合は適切な時期を判断するのが難しいでしょう。そのため、もし時期に迷ってしまったら、7月15日前後を目安に届くように贈るのがおすすめです。

■東海・関西・中国・四国

関西を中心とした西日本エリアでは、7月15日~8月15日がお中元の時期とされています。元々期間が長かったのですが、近ごろは関東の影響を受け、7月15日より前に早まっている傾向にあるようです。期間が約1か月あるため配達の日時指定も比較的しやすいですが、発送場所との距離によっては希望の日時に届けられない可能性もあるため、早めの準備が大切です。

■九州

九州のお中元は全国で一番遅い時期。九州ではすべての県で、8月1日~8月15日にお中元を贈ります。関東に比べ約1か月遅くなります。期間が2週間と短いうえ、お盆休みと重なっていて配送に遅れが生じやすい点には注意が必要です。近ごろはお盆の時期を避けるために、7月中に贈るケースも増え、年々時期が早まっている傾向にあります。

■沖縄

沖縄のお中元は旧暦の7月13日~7月15日、つまり旧盆の期間に贈るのが習わしです。旧暦は毎年日付が異なるため、それに合わせてお中元の時期も毎年異なります。毎年旧暦と新暦のカレンダーを照らし合わせて確認する必要があります。沖縄についても北海道と同様、配送に日数が必要なため考慮して贈りましょう。

*喪中にお中元を贈ってもいいの?

自分や贈る相手が喪中の場合、お中元を贈ってもいいのか悩む方も多いようです。お中元はお祝い事ではなく日頃の感謝を相手に伝えるためのものなので、喪中であっても贈って差し支えありません。
ただ、贈り先が忌明け前の場合は、気落ちされているでしょうし、いろいろと忙しい時期でもあります。忌明けしてから「暑中御見舞」や「残暑御見舞」として贈るようにしましょう。
自分が喪中の場合は特に気にする必要はありませんが、贈る相手によっては忌中の方からの贈り物をよく思わない方もいらっしゃいます。時期をずらしてお贈りするなど配慮が必要かもしれません。
故人宛にお中元が届いた場合、感謝の気持ちなので受け取っても問題ありません。ただ、亡くなったことを知らずに贈っている場合もありますので、お礼を兼ねて故人となったことを手紙などでお伝えしたほうがいいでしょう。

*お中元の熨斗

お中元の贈り物には熨斗(のし)を付けます。水引のある熨斗であれば「紅白蝶結び」の熨斗を用います。表書き(熨斗上)には「御中元」と記載します。立秋(8月7日ごろ)を過ぎてから贈る場合は、「残暑御見舞」として贈りましょう。喪中の場合は、白無地のしで「御中元」とし、忌中の場合は忌明けに「暑中御見舞」または「残暑御見舞」として白無地のしで贈るといいでしょう。目上の方に対しては「暑中御伺い」「残暑御伺い」とするのが一般的です。お世話になった方にお礼の気持ちを贈りたいけれど毎年贈るわけではない場合、「御礼」や無地熨斗(表書きを記載しない)で贈ることで失礼にもあたらず、お相手にもお返しの気を使わせずに感謝の気持ちを伝えることができます。

※暑中お見舞いとお中元の違い
暑中お見舞い:暑い夏におけるお相手の健康を気遣うことを目的として、ハガキや手紙といった挨拶状を贈る(挨拶状と共に品物を贈る場合もある)
お中元:お世話になった方への感謝を伝えることを目的としてお菓子や飲み物などの品物を贈る

*お中元の相場・品物選び

お中元の相場としては3,000~5,000円程度とされています。品物としては、夏らしい品物が人気です。冷たいアイスや季節のフルーツを味わえるゼリー、さっぱりとした水羊羹や葛餅など清涼感のあるお菓子が人気です。また、ジュースやアイスコーヒーなどもお中元にはぴったりです。贈るお相手の家族構成や好みに合わせて選ぶと喜ばれると思います。何を贈ればいいか思いつかない場合は、カタログギフトがおすすめです。ただ、商品券や金券などを目上の方へ贈るのはマナー違反とされていますので、注意が必要です。会社宛ての場合には、個包装のお菓子や飲み切りサイズのジュースやコーヒーなどがおすすめです。受け取った後に急いで消費する必要がない品物が喜ばれます。

【お中元の手引き】お中元を贈る時期やマナーについて

お中元は、お世話になっている方へ日頃の感謝の気持ちを伝えるための手段のひとつです。お相手にお礼やお返しを気にさせてしまうほど高価な品物である必要はありません。相場を考え相手の負担にならないような金額のものを選ぶ配慮も必要です。相手の住む地域に合わせた贈り物をすることでより丁寧に気持ちが伝わるはずなので、余裕を持って準備を始めましょう。1ヶ月前を目安に贈り物の注文や配送予約といった手配を済ませておくと、直前になって慌てずに済みます。大切なのは感謝の気持ちですので、感謝を伝えたいお相手に喜んでいただける品を贈ってみてはいかがでしょうか。

 

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